令和の台所改善運動ーーそれは、私の理想のキッチン探しから始まりました。
私はこれまで、作家・生活史研究家として、執筆活動を中心に、テレビ・ラジオへの出演、講演などを行い、食や暮らし、ジェンダーに関する発信を続けてきました。
2017年に刊行した『料理は女の義務ですか』(新潮新書)以降は、家事の分析を求められる機会が増え、そのことがnoteを始めるきっかけにもなりました。2022年には、家事を総合的に論じた世界初(と思う)の本、『家事は大変って気づきましたか?』(亜紀書房)も刊行し、ヒットしました。
家事について発信を続け、いろいろな人とコミュニケーションを深めていくうちに、自宅のキッチンが狭く使いづらいことを問題と考えるようになりました。食文化の研究をする中に、自分でつくってみる体験もあります。もちろん、家事について考えるときにも、キッチンは掃除と料理、片づけといった日々の家事のウェイトが大きく、使いやすいか、お手入れしやすいかの問題を抱える場所であることも大きいです。
しかし、実際に料理しやすいキッチンを入れた部屋を探すと、驚くほど少ない。やがて、その問題は日本のキッチン事情を調べ、背景となる社会や歴史を調べる仕事に発展しました。以下にこれまで発信したキッチンの情報のリンクをご紹介します。
noteの「理想のキッチン」サイトはこちらです。
https://note.com/acomari/m/m9283abc44cf1
クックパッドのウェブマガジン『たのしいキッチン』で連載した『作家・阿古真理さんのキッチン探しストーリー』コンテンツページはこちらです。
https://news.cookpad.com/series/1461
『たのしいキッチン』の連載では、動画も撮影しました。ユーチューブサイトの前半はキッチンの話と取材をしています。
https://www.youtube.com/@acomedia1919/videos
平凡社の『ウェブ太陽』で連載している『令和の台所改善運動』の記事は、こちらから読めます。近々、こうした取材をまとめたキッチンの歴史の本も刊行する予定です。